大阪市都計審  鶴見区放出駅前の区画整理事業
住民の要望取り入れて いなもり、せきね両議員質問
(しんぶん赤旗 2002年2月6日)
 2002年度第3回大阪市都市計画審議会が4日開かれ、鶴見区放出駅前の土地区画整理事業のくわしい内容が明らかになりました。日本共産党のいなもり豊せきね信次議員が事業の実施に関連して質問しました。
 放出駅周辺地区土地区画整理事業は1994年3月に都市計画決定以降、95年に事業決定、96年に仮換地の指定を行っています。住宅・商業・業務機能が複合した地域の核となる13階建ての建築物と駐輪場や駅前広場、南北をつなぐ自由通路、駅の橋上化など公共施設としての駅前にふさわしい整備等を進め、市街地の土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新とをはかるとし、23億円をかけて2004年までに建設するというものです。
 稲森議員は地元住民から何度も議会に陳情されている放置自転車や駅の南北をつなぐ自由通路などについて可能な限り住民の要望を取り入れるよう求め、その対応についてたずねました。
 事業費23億円のうち、大阪市は補助金として調査設計費や廊下階段の共用部分の建物整備費として6億円を、市街地再開発組合(予定)が残りの17億円を保留床の売却でまかなう計画です。13階の建物は1、2階は商業施設、3階から13階は65戸の住宅にする予定です。自転車置き場も南側にも新設され、1,200台から1,600台に増やし、自由通路には可能な限りエレベーター、エスカレーターを配置する計画になっています。
 せきね議員は、各学識経験者から出された街づくりの質疑に対して、都市計画審議会のあり方として、地域経済、商店街に責任ある大阪市経済局も今後出席するよう求めました。