「議案第23号 平成14年度大阪市一般会計予算」等の組替えを求める動議
 「議案第23号平成14年度大阪市一般会計予算」「議案第37号平成14年度大阪市港営事業会計予算」及び「議案第43号平成14年度大阪市公債費会計予算」について、市長は別紙要綱により、すみやかに組み替えを行い、再提出することを要求する。

2002年3月29日
大阪市会議長  大丸 昭典 様

     提出者

姫野 浄  辰巳 正夫  関根 信次  矢達 幸   下田 敏人   石川 莞爾  小笠原正一  瀬戸 一正  谷下浩一郎 長谷 正子   稲森 豊   渡司 考一  辻 ひで子  江川 繁  山中 智子

(別紙)
 大阪市は、2008年オリンピック招致が失敗し、その必要がなくなったにもかかわらず、夢洲の土地造成等に71億5900万円、夢洲トンネルに35億6000万円、北港テクノポート線に59億8800万円を計上している。廃棄物処分場については夢洲の延命が可能なのに新人工島整備に205億1400万円、「見直し、中止」が世論の多数になっている関西新空港2期事業等に44億4700万円を計上している。ATC、WTC、MDC、シティドーム、クリスタ長堀のいわゆる5Kの赤字穴埋め125億1800万円を計上している。
 同和事業に関しては、芦原病院への運営助成10億4700万円、同和浴場の改修13億9000万円をはじめ、49億4000万円を計上している。
 その一方、国民健康保険料は3年連続で3%の値上げ、市立大学入学料や幼稚園保育料の値上げを予定し、学童保育への補助金はわずか2万円の増額、障害者作業所への補助金は6年連続で据え置くなど、市民に冷たい予算となっている。
 したがって、大型開発推進や不公正・乱脈な同和行政にかかわる予算は撤回し、市民のくらし・福祉・教育にあたたかい予算に組み替えるべきである。

1、市民のくらし・福祉・教育を優先した予算にする
@ 市長部局での2000人職員削減計画は中止し、福祉・教育・消防などの分野で 本格的な雇用拡充をはかる。
A 官公需発注比率を60%以上に引き上げるとともに、中小企業予算を抜本的に拡 充する。
B 国民健康保険料の値上げは行わない。
C 介護保険料の減額制度を拡充するとともに、利用料の減免を行う。
D 特別養護老人ホームを増設し、ホームヘルプ事業への公的責任を果たす。
E 乳幼児医療費の所得制限をはずす。
F 市立保育所の低年齢児枠を拡充するとともに、待機児をなくす。
G 学童保育への補助金を大幅に増額し、小学校余裕教室の利用を認める。
H 障害者福祉作業センターへの補助金を増額し、家賃補助制度をつくる。
I 小中学校の30人学級を大阪市独自に実施する。
J 小学校の米飯給食を週3回に、中学校給食を全中学校で実施する。
K 学校校舎の建て替え・補修とトイレの改修予算を抜本的に増額し、普通教室へ  のクーラー設置を推進する。
L 市営住宅の大量建設とエレベーターの設置を推進するとともに、マンションへの 支援をいっそう拡充する。

2、巨大開発とその失敗を穴埋めする予算は削減する
 夢洲の土地造成等71億5900万円、夢洲トンネル35億6000万円、北港テクノポート線59億8800万円、新人工島整備205億1400万円、関西新空港2期事業等44億4700万円などの巨大開発やATC、WTC、MDC、シティドーム、クリスタ長堀のいわゆる5Kの赤字穴埋め125億1800万円の予算は削除する。

3、一般施策の名で継続する不公正・乱脈な同和予算を抜本的に削減する
 芦原病院への運営助成10億4700万円、同和浴場の改修13億9000万円をはじめ、一般施策の名で継続する事業費は抜本的に削減する。