日本共産党の
長谷正子議員は、19日の大阪市議会決算委員会の質疑で、大阪市の児童・生徒の健康問題をとりあげました。
大阪市が毎年実施している健康診断の結果を集計した「学校保健統計」によると、栄養不良で問題ありとなった子どもの割合が、小学生、中学生とも全国の3倍強、心臓疾患では幼稚園で2倍強、小学生で3倍強、中学生で4倍強、高校生で5倍など、きわめて深刻な状態です。長谷議員はこうした状況を紹介し、なぜこうなっているのかと、当局の見解をただしました。
理事者が、大阪市の検査が充実していることを理由にあげたことに対し、長谷議員は、全国の健康診断の状況を調べたのかと厳しく追及。大阪市だけの結果をみても、「栄養不良」「蛋白質検出」「腎臓疾患」「心臓疾患」など、年齢が高くなるほど子どもの健康度が悪化していると指摘しました。
長谷議員は、子ども自身が自分の健康についてどう思っているかについての調査結果では、4割から5割の子どもが「気をつけている」と答えていることを紹介し、学校給食の改善など、教育行政の抜本的改善が効果を上げると主張。大阪市として「子どもの健康を守るプロジェクトチーム」をつくって真剣に対応するべきだと市長に迫りました。
磯村市長は、基本は家庭のしつけ、親の考え方だと問題をそらす答弁をおこないました。
2000年度学校園の子供たちの健康度
2001.11.19 市議団調べ
|
幼稚園 |
小学校 |
中学校 |
高等学校 |
大阪市 |
全国平均 |
大阪市 |
全国平均 |
大阪市 |
全国平均 |
大阪市 |
全国平均 |
1999年 |
2000年 |
2000年 |
1999年 |
2000年 |
2000年 |
1999年 |
2000年 |
2000年 |
1999年 |
2000年 |
2000年 |
栄養不良 |
0.02% |
0.00% |
0.04% |
0.08% |
0.18% |
0.05% |
0.52% |
0.32% |
0.09% |
0.57% |
1.52% |
0.22% |
たんぱく質 |
0.87% |
0.88% |
0.42% |
1.48% |
1.27% |
0.63% |
4.08% |
3.61% |
1.99% |
3.64% |
4.40% |
1.81% |
腎臓疾患 |
0.07% |
0.14% |
0.03% |
0.40% |
0.39% |
0.14% |
0.59% |
0.51% |
0.18% |
0.85% |
0.72% |
0.18% |
心臓疾患 |
0.39% |
0.82% |
0.32% |
1.90% |
1.91% |
0.52% |
2.71% |
2.55% |
0.59% |
3.17% |
2.90% |
0.57% |