「太田興亜さんを支援する会(会長・藤原稔次)」は26日、磯村隆文大阪市長に「大阪魚市場鰍ノ対し、大阪地方裁判所の判決の趣旨を十分理解し、誠意をもって争議の早期解決へ努力するよう指導を求める」要請書を提出しました。
 太田興亜さん(57歳)は大阪魚市場鰍ノ入社して39年になります。この間、同期入社の職員に比べ極端に賃金を低く押さえられ、昇格差別も受けてきました。1999年5月10日、大阪地方裁判所に「思想・信条を理由とした昇給・昇格の差別是正を求める」訴訟を行いました。会社資料に基づき賃金算定を行うと10年間で3,900万円相当の額が押さえられていました。大阪地裁は2001年5月11日、太田さんの主張を一部認め、大阪魚市場鰍ノ対し「1,240万円を支払」へと判決を言い渡しました。
 大阪魚市場鰍ヘ大阪高裁に控訴していますが、高裁裁判長からは「和解の道」を示唆されています。これを受けて「支援する会」は大阪市長に「早期解決」への指導要請を行ったものです。市当局からは中央卸売市場の前浦利章庶務課長及び宮岐宣正本場長らが応対し、日本共産党の矢達幸議員が同席しました。
大阪魚市場への差別是正判決
「支援する会」が大阪市長に 早期解決へ指導要請
(2001年11月26日)