大阪市会計画消防委員会が27日開かれ、日本共産党の
稲森豊議員は「市営一条通住宅にエレベーターの設置を求める陳情書」について採択を求めて質疑を行いました。
この陳情は、港区におる5階建ての市営一条通住宅に暮らす住民の高齢化が進み、日常生活に大きな困難が生じ、また、住み慣れた住宅に安心して住みつづけられるように、一日も早いエレベーターの設置を求め提出されたものです。
稲森議員は「大阪市営住宅ストック総合活用計画」のなかで、高齢化への対応として中層住宅にエレベーター設置が述べられていると指摘し、建築計画の基本として、居住者の状況を勘案してどのような住宅が必要か考えることは当然だと強調。
その上で、一条通住宅は、65歳以上の高齢者が約8割も居住していることや廊下式でエレベーターが1基ですむことを示し、早急にエレベーターを設置することを要求しました。
市側は「今エレベーターを設置すると、狭小な住宅がさらに20年間残ることになる。建替えが最善の手法だ」と答えました。
稲森議員は、建替えまで10年かかるがそれまで待てない。高齢化対策としても焦眉の課題となっていると重ねて設置を要望しました。
日本共産党は、請願の採択を主張しましたが、オール与党の多数で継続審査扱いとなりました。