集団赤痢の原因究明を
江川議員 市立幼稚園発生で
(2001年12月13日)
 大阪市会文教経済委員会が13日に開かれ、日本共産党の江川繁議員は市立幼稚園で集団赤痢が発生した問題について質疑を行いました。
 大阪市教育委員会は、西区の市立幼稚園において12月5日に園児6人から細菌性赤痢菌のソンネ菌が検出されたと発表。この幼稚園の園児は約80人で、ほかに園児33人と職員3人、給食調理員1人の計37人が下痢や発熱などの症状が比較的軽いものであったとしています。その後も感染者が増え、13日現在では園児29人、職員5人、家族5人の計39名の感染者があったと報告しました。
 江川議員は、「最近、全国的にも赤痢患者が増加している。この冬場に安全管理が行われている公立幼稚園で集団発生したということは極めてまれな事例である。今後どこにでも起こりうる可能性があるという危機意識をもった取り組みと原因究明が必要だ」とただしました。
 市理事者は、「ただちに集団赤痢対策本部を設け、感染防止と原因究明にあたっている」と答弁。
 同議員は、「大阪市は結核やぜんそく患者数が多く、平均寿命が短いなど健康状態が悪い」と、市民の健康を守るための抜本的対策をとるよう強く求めました。