小笠原議員
「赤バス」を安全に 選定問題を追及
(しんぶん赤旗 2002年3月23日)
 大阪市議会交通水道委員会が18日開かれ、日本共産党の小笠原正一議員は、1月27日から市内18行政区で実施の市営小型ノンステップバス「赤バス」の車輛の購入にかかわる問題や運行改善などについて質疑をしました。
 「赤バス」はスウェーデン製の車両で一年間の試行運行中も、運転手から故障が多さ、安全への影響を指摘する声が出ています。小笠原議員が独自に入手の「路上故障データー」資料でもエンジンや電気系統など60件あり、保有車両20台のうち19台が故障しています。
 小笠原議員は「欠陥車」ともいえる特定メーカーの車種選定を急ぐなど検討経過の不透明性を追求しました。時間どおりにこない、団子運転になっているなど乗客の苦情や、運転のトイレ場所確保も不充分など労働条件の悪化も指摘。交通局の実施を急いだ準備不足を批判しました。
 交通局は「バス規制緩和を目前にして、民間業者の市内路線への参入を防ぐために急ぎ、検討が不足していた」と答えました。
 小笠原議員は「学者、市民、現場労働者を含めて検討委員会をつくって十分なものにするよう」要求しました。