関根議員
湊町開発センター 安い賃料、回収に2600年
(しんぶん赤旗 2002年3月28日)
 関根信次議員は、19日に開かれた大阪市議会計画消防委員会で湊町開発センターへの公金投入をただちにやめて、民間にまかせるべきだと主張しました。
 湊町開発センターは、「関西国際空港に直結する大阪の南玄関」として、1996年、第3セクター方式で開業。34800uを区画整理し、20%の減歩を受け、23900uを1572億円で取得。その約半分の12000u、786億円をOCATに年間3000万円の賃料で貸しています。2000年度決算では、当期損失15億1900万円、累積損失153億2400万円、補助金6億円、計30億円を計上。当初、総事業費2513億円を投入(大阪市は1756億円)。
 関根議員は、大阪市の支援でかろうじて経営しているが、民間企業ならとっくに倒産している状況であり、今の賃料で用地取得費786億円を回収するには2620年もかかる一方、市民の願いである市営住宅建設は用地費回収まで4、50年なのに建設しない冷たい姿勢を指摘。公共投資の流れを変えることが不可欠だと強調しました。
 理事者は、「賃料は公共性を考慮して賃貸形態を取っている」などと答弁。公金投入を続けていく姿勢を示しました。
 関根議員は、大阪ドームについても、1800haを年間賃料3800万円で貸しているので、用地取得費196億円を賃料で回収するには515年かかると指摘しました。