六月二六日、大阪市会文教経済委員会が開かれ、日本共産党の
矢達幸議員はワールドカップの外国人サポーター受け入れ施設が三〇〇〇万円もかけながらたった一七人しか利用者がなかった問題について大阪市を追及しました。
大阪市はバックパッカーとよばれる外国人サポーターの受け入れ施設として、三〇〇〇万円をかけ、インテックス三号館と舞洲にプレハブ宿舎の二カ所を用意し、それぞれ三〇〇人づつ合計六〇〇人の受け入れ態勢をつくりました。長居スタジアムからはバスの送迎まで準備しましたが、六日間でわずか一七人が利用しただけに終わりました。
矢達議員は、「一日六〇〇人の受け入れ態勢をつくり、六日間で一七人というのはゼロに等しい。なぜこのような見込み違いが起こったのか」と、ただしました。市当局は、「バックパッカーはフーリガンとは違う。キャンプ用品をリュックサックに背負い野宿しながらワールドカップを応援する人たちのことで、英国大使館に問い合わせたところイングランドから八〇〇〇人の人が日本に来る。その一割はバックパッカーとの話であった。しかし、大阪は安い宿泊施設もあるのでそちらに行かれたのでは」と、見込み違いに反省の色もなしの答弁。同議員は「大変な無駄遣いになった。これは市民の税金である。五輪の時もそうだが、ワールドカップならなんでもあり、おとがねなしでは困る。ワールドカップ推進事業についての今後の総括では正しく反映すべきだ」と、厳しく指摘しました。