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市議団の実績

橋下市長の就任挨拶・所信表明についての談話

市長は、「府市の壁を取り払う」「統治機構を変える」「それが今回の市長選挙での民意だ」と表明した。これは、問題点をすり替えて、大阪市を解体しバラバラにする方向へと突き進む表明をしたものである。

市民は、不安と閉塞感が満ち溢れている中で「安心して暮らせるようにしてほしい」「大阪の景気をよくしてほしい」ということを願っているのであり、そこに真の民意がある。それは行政システムの変更が主たる問題ではなく、市民の暮らしと中小企業支援などを優先する予算に変えていくことなど、政治と行政の中身を変えていくことこそが求められているのであり、その方向性は全く明らかにされなかった。

それどころか、「市バス・地下鉄については行政が行う必要はまったくない」と街づくりにおける市の公共交通の役割を否定し、高齢者福祉を「票にするためのバラマキ」と評するなど、市民生活に否定的な影響を与える方向を示唆したことは重大であり、ここに「大阪都構想」の危険な方向を垣間見ることができる。

また、市長は「市職員には民意を語ることは許されない」「民意は選挙で選ばれた者にしか語れない」と述べ、市職員には「民意を踏まえた異論」を市長に唱えることを認めない態度を表明した。憲法によって「公務員は全体の奉仕者」とされているが、これでは「市職員は市長への奉仕者たれ」と宣言したに等しく、独裁的手法の一端を示している。

いずれにしても、日本共産党大阪市会議員団は、市民の立場を守り抜き、橋下市長とも正々堂々と議論していきたいと考えている。

 

20111228日   

日本共産党 大阪市会議員団

団長 北