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暮らし壊す大阪市「試案」

党市議団懇談 各層から批判の声

 大阪市の橋下徹市長が推進する、暮らし破壊の「改革プロジェクトチーム(PT)」試案について、日本共産党市議団は24日、市役所内で緊急懇談会を開き、市民ら約100人と活発に意見を交換しました。

 試案は敬老パスの有料化や学童保育への補助金全廃、各種施設の統廃合など全世代に痛みを強いるものです。

 山中智子市議団幹事長は、橋下市長は予算削減の口実として「毎年500億円の収支不足」を宣伝しているが、年140億円の不要地売却益や都市整備基金(1070億円)の活用などを計算に入れていないと指摘。その上財政悪化の原因をつくった大型開発にはさらに税金をつき込もうとしていると批判しました。

 会場からは「長居障害者スポーツセンターは大阪市の障害者の体育や文化の拠点。廃止方針に怒りの声が上がっている」(障害者団体関係者)、「お年寄りへの食事サービスや『老人憩の家』への補助金がなくなれば、地域振興会の活動の土台が失われる」(町会長)など各層から試案への批判の声が相次ぎました。

 北山良三市議団長は「PT試案は市民への総攻撃。ハンドルの利かない橋下暴走車を止め、本当の改革への道を切り開こう」と呼びかけました。

(2012年4月25日付しんぶん赤旗)