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大阪市議会
橋下市長のすり替え答弁に怒り
傍聴席満席 党議員の論戦に共感


 「市長の暴言には気分が悪くなりましたが、日本共産党議員の冷静さには感服です」「市長のすり替え答弁には憤りを感じました」−。12日に開かれた大阪市議会本会議の代表質問で傍聴席を埋め尽くした市民は、橋下徹市長を追及する井上浩議員の約1時間にわたった論戦に共感し、市長の居直り答弁に憤りました。

 大阪市住吉区の松本安弘さん(54)は「住吉市民病院存続問題で、『歩いていけるところだけが病院じゃない』という乱暴な答弁には本当に腹が立った」といいます。「こんな乱暴な市長答弁は、地元と地域住民の怒りを広げることになる」

 大阪市中央区の女性(51)は「パプリックコメント(意見公募)は市民の声です。地下鉄や敬老パス、クレオ(男女共同参画センター)、市民病院、保育料問題の一つひとつが市民の切実な要求です。真摯(しんし)に受け止めてください」と語りました。

 「初めて本会議場で傍聴した」という大阪市東淀川区の小林トシ工さん(70)は「地域のデモ行進に参加してクレオを守りましょうと訴えてきました。市民の願いに応えようとしない橋下市長はすぐにでも辞めてほしい」と語気を強めます。

 「パブリックコメントを取っても読まない、施策の参考にもしないのであれば何のためのパブコメか、市民をバカにしている」。同じ東淀川区からやってきた嵯峨山ますみさん(58)は憤ります。

 「共産党に対して悪口しか言えず、聞かれていることに答えていない。結局はまともに答えられないことを自ら裏付けているんですね」(31歳女性)との声もありました。

 代表質問を終えた井上市議は、橋下市長の答弁が「道理を尽くした論戦を市長は脅威に感じ、うそとごまかしばかりに終始した」と指摘。「市長のうそとごまかしを打ち破って、憲法、地方自治の原則に立ち、切実な市民要求実現に奮闘します」と話しました。

(2012年7月13日付しんぶん赤旗)