2002年4月10日
大阪市長
磯村 隆文 殿
日本共産党大阪市会議員団
団長 姫野 浄
米第7艦隊旗艦「ブルーリッジ」の大阪港入港拒否の申し入れ
来る4月14日より4日間にわたって、米第7艦隊旗艦「ブルーリッジ」が、乗組員の休養のためなどと称して、大阪港中央突堤に入港する。
「ブルーリッジ」は、太平洋・インド洋に展開し、現在、数十隻の艦船、数百機の軍用機を指揮してアフガニスタンへの軍事行動をおこなっている第7艦隊の司令艦船である。
米軍支援を国民に強制する有事法制の国会提出がたくらまれているなか、「ブルーリッジ」の入港は、こうした戦争体制づくりの地ならしそのものであり、断じて容認できない。
また、平和な貿易港である大阪港にとって、今回の入港が全くそぐわないものであることは言うまでもない。大阪港は、先の大戦によって、壊滅的な打撃を受けた。この痛苦の体験をふまえ、1994年11月9日、大阪市会において、「大阪港が核兵器持込みを拒否する世界に開かれた平和な貿易港として運営されるよう強く要望する」との「大阪港の平和利用に関する決議」が採択されたのである。この決議を尊重することは、市長の責務である。
その上、この「ブルーリッジ」に、核が搭載されていないという何らの保障もない。これまで日本政府が、米国艦船の寄港時の核兵器搭載疑惑に対し、事前協議がない限り核を搭載した艦船の寄港はありえないと弁明してきたことが、全くの欺瞞であることが明らかになっている。米国務省資料により、事前協議の対象となるのは核兵器の陸揚げ、貯蔵に限るもので寄港はその対象とならないこと、そして、そのことを確認する日米秘密協定の存在することが判明しているのである
よって、今回の「ブルーリッジ」の寄港及び繋留を許可しないよう、強く申し入れるものである。
以上
|