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米軍艦「カウペンス」の大阪港入港拒否の申入れ

日本共産党大阪市会議員団は5月21日、米軍艦が大阪港に入港しようとしている問題で、大阪市に対し入港を拒否するよう申し入れました。申し入れには、関根信次、石川かんじ、瀬戸一正各議員が参加。市長室と港湾局が対応しました。申し入れは以下の通りです。

2003年5月21日

大阪市長

磯村 隆文 殿

                       日本共産党大阪市会議員団

                          団長 姫野 浄

    米軍艦「カウペンス」の大阪港入港拒否の申入れ

  来る5月31日より6月4日の5日間にわたって、米第7艦隊所属のイージス巡洋艦「カウペンス」が、乗組員の休養と友好親善のためなどと称して、大阪港への入港を求めている。

 「カウペンス」は核搭載可能なトマホークミサイル発射システムを装備し、多方向レーダーシステムを備えた高性能の巡洋艦である。

 アメリカのイラク侵略戦争では、米第7艦隊所属の各種軍事艦船がイラク攻撃に参加し、一般市民に多大の犠牲を負わせたとの報道もある。

 いま、国会では米国の戦争に日本を参戦させ、海外での武力行使に道を開く有事法案が審議されているなか、「カウペンス」の入港は、こうした有事法体制づくりの地ならしそのものであり、断じて容認できない。

 また、平和な貿易港である大阪港にとって、今回の入港が全くそぐわないものであることは言うまでもない。大阪港は、先の大戦によって、壊滅的な打撃を受け、この痛苦の体験をふまえ、1994年11月9日、大阪市会において、「大阪港が核兵器持込みを拒否する世界に開かれた平和な貿易港として運営されるよう強く要望する」との「大阪港の平和利用に関する決議」が採択され、1995年「平和都市宣言」が議決されたのである。これらの「決議」「宣言」を尊重することは、市長の責務である。

 その上、この「カウペンス」に核が搭載されていないという何らの保障もないことは、これまでの国会論議で日米秘密協定の存在や、米国の核兵器先制使用発言などでも明らかである。

 さらには、世界各地で大きな「イラク戦争」反対の声が広がったなか、その「戦争」に重要な役割を果たした米第7艦隊所属艦船の入港を受け入れることは、世界の平和を願う声にも反するものである。

 よって、「カウペンス」の寄港及び繋留を許可しないよう、強く申し入れるものである。

                                以上