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米第7艦隊駆逐艦を大阪港に入れるな

 市長に党市議団申し入れ 

(2004年3月2日 しんぶん赤旗)

日本共産党大阪市議団は2日、米第7艦隊駆逐艦「カーティスイルバー」が、3月6日(繋留4日間)に大阪港に入港する間題で、関淳一市長にたいし入港を拒否するよう申し入れました。申し入れには、関根信次、瀬戸一正、石川莞爾議員が参加。
 申し入れは、「カーティスウイルバー」は、アメリカによるイラク戦争と武力占領に重要なかかわりをもつ艦船であり、イラク戦争自体が国際世論を無視して行われた暴挙であったこと。こうしたアメリカの軍艦の繋留を認めることは平和を求める世界の世論にもそむくものであること。さらに、同軍艦に核兵器搭載されていない保証もないこと。また今、政府は国会に国民保護法など有事関連法案を提出しようとしていること。こうした状況のもとでのカーティスウイルバーの入港は、戦時体制づくりの地ならしそのものであり、断じて容認できないと指摘。
 大阪市は港湾法に基づき危険物を港湾に入れないという対応をとっている神戸港や高知港などの対応を参考にすること。また、1994年、大阪市議会の「大阪港が核兵器持ち込み拒否する世界に開かれた平和な貿易港として運営されるよう強く要望する(大阪港の平和利用に関する決議)」や翌年の大阪市「平和都市宣言」の趣旨に照らし平和な貿易港として入港を拒否すべきだで、あわせて決議を尊重することは市長の責務だと強調しました。

 

                                                           2004年3月2日
  大阪市長
   関 淳一 殿
                                                    日本共産党大阪市会議員団
                                                     団長  姫野 浄

米第7艦隊駆逐艦「カーティス・ウイルバー」の大阪港入港拒否の申し入れ

 米第7艦隊駆逐艦「カーティス・ウイルバー」が乗組員の休養など「通常目的のため」などと称して、来る3月6日入港すると通告、大阪南港J岸壁に4日間繋留するための申請を港湾管理者である大阪市港湾局に提出している。
 第7艦隊はアメリカによるイラク戦争とその後の武力占領に重要なかかわりをもつとされ、同艦はそのなかにあってイージス・システムを装備した主要な駆逐艦である。
 アメリカのイラクへの武力攻撃は国連の意思を一方的に無視して行われた暴挙であり、世界から厳しい批判を受けているものである。
 現在、日本の自衛隊が国民の反対を押し切ってイラク派兵が強行され、憲法の平和条項が蹂躙されているとき、わが大阪港にアメリカ軍艦の入港は憲法の立場からも断じて許せないことである。
 さらに、同軍艦に核兵器が搭載されていないという保証がない。これまで日本政府は、米国艦船の寄港時の核兵器搭載疑惑に対し、事前協議がないことを理由に「核を搭載していない」と弁明してきたがこれが欺瞞であったことは、すでに明らかになっている。すなわち米国務省資料によると、事前協議の対象になるのは核兵器の陸揚げ、貯蔵に限るもので「寄港」はその対象にならないとされており、それを確認する日米秘密協定が存在することが判明しているのである。
 大阪市会は、1994年に「大阪港の平和利用に関する決議」を全会一致で議決し、翌年には「平和都市宣言」が市長によって発議、採択されているのである。 この二つの宣言の立場からもとうてい認められないことである。
 よって、今回のイージス駆逐艦「カーティスウイルバー」の寄港及び繋留を許可しないよう強く申し入れるものである。