| |
|
「日の丸・君が代」押しつけ反対の申し入れ |
日本共産党大阪市会議員団は2月29日、卒業式・入学式に「日の丸・君が代」を押し付けないよう、教育委員会に申し入れをしました。申し入れには山中智子、清水ただし両議員が参加しました。 申し入れでは、卒業式・入学式等の学校行事は、教職員、子どもたちの創意工夫、合意を尊重すること。「国旗・国歌法」の趣旨に立ち返り、強制をやめ、「内心の自由」を保障すること。教育委員会が学校園に「日の丸・君が代」を押し付けることはやめることを強く求めました。教育委員会は、「学習指導要領に沿って適切に学校側に国旗を掲揚し、日の丸を斉唱するよう指導しています」と答えました。 清水ただし議員は「国旗国歌法でも強制項目はありません。入学式や卒業式は、子どもを温かく迎え、送り出すためにこそあります。保護者や教職員含め、思い出に残るような式にするためにも『日の丸・君が代』を強制してはならない」と教育委員会に重ねて要望しました。担当課長は「入学式や卒業式は児童・生徒のためにも混乱のないよう指導してまいりたい」と答えました。
2008年2月29日 大阪市教育委員会委員長 立野 純三 様 日本共産党大阪市会議員団 卒業式・入学式における「日の丸・君が代」押し付け反対の申し入れ
「国旗・国歌」法が1999年(平成11年)に制定されてから、市内の学校園の卒業式・入学式で「日の丸・君が代」の押し付けが強められてきました。教育基本法が改悪され、さらには憲法第9条の改悪の動きが強められるなど、平和と子どもたちの将来にとって危険な状況が進行しています。またこの間、教職員を「評価・育成」の名のもとに「分断」「管理」する方向が強められています。 「国旗・国歌」法制定にあたり国会審議では、「国旗の掲揚に関し義務づけを行なうことは考えておらず、したがって、国民の生活に何らの影響や変化が生ずることとはならない(99年6月29日、小渕首相)」「学校における国旗・国歌の指導は内心にわたって強制しようとするものではない。(99年7月21日、有馬文部大臣)」と答弁され、それは尊重義務のない法律、人の内心の自由を侵すことのないものとして制定されました。 私どもは平和主義、国民主権、基本的人権の尊重などの日本国憲法を守り、活かす政党として、学校教育現場において、思想・信条の自由を守ること、「公正で公平」「法の趣旨を守る」という対応を強く求めるものです。今年も卒業式・入学式の時期を迎えています。教育の条理に基づく学校園の自主的判断を尊重することを求める立場から、以下、厳しく申し入れます。
第一に、卒業式・入学式等の学校行事は教育活動の重要な一環であり、その教育内容については、教職員、子どもたちの創意工夫、合意を尊重すること。 第二に、国民の世論が分かれ、憲法上も疑義のある「日の丸・君が代」の押し付けは、子ども、教職員、保護者、市民の「思想・良心の自由」(憲法19条)を侵す重大な人権侵害です。子どもの権利条約では思想・良心の自由の保障を明記しています。この立場から「国旗・国歌法」の趣旨に立ち返り、強制をやめ、「内心の自由」を保障すること。 第三に、教育委員会が学校園に「日の丸・君が代」を押し付けることは、地方教育行政の自立性と自主性を自ら放棄するものであり直ちに改善すること。 以上 |