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卒業式・入学式等における 「日の丸・君が代」押し付け反対の申し入れ |
12月18日、日本共産党大阪市会議員団は、教育委員会に対して「卒業式・入学式等における「日の丸・君が代」押し付け反対の申し入れ」を行いました。申し入れには、江川繁、上野とき子、両市会議員が参加し、沼森教育次長等が対応しました。 申し入れでは、第一に卒業式のすすめかたについては、フロア形式などを含めた、子どもたちが主人公となる創意工夫ある運営を尊重する事、第二に「日の丸・君が代」の押しつけやピアノ伴奏の強制はしない事、第三に学校園への日常の「日の丸」掲揚を強要しない事などを要請しました。 教育委員会は、「式のあり方については、学習指導要領にのっとって、学校に対して国旗国歌を尊重できるような形になるよう検討を指示している」「学校現場に混乱をもたらすことは避けたい」「国旗の日常掲揚は、そのすすめ方について検討している」と答えました。 江川、上野両議員は再度、「『日の丸・君が代』の押し付けは、「国旗・国家」法制定の趣旨にそむき、『思想・良心の自由』を侵す憲法に反することであり、人権侵害はするべきではない」と重ねて要請しました。 2009年12月18日 大阪市教育委員会委員長 池田 知隆 様 日本共産党大阪市会議員団 卒業式・入学式等における「日の丸・君が代」押し付け反対の申し入れ 「国旗・国歌」法が1999年に制定されてから、市内の学校園の卒業式・入学式で「日の丸・君が代」の押し付けが強められてきました。この間、平和と子どもたちの将来にとって危険な状況が進行しています。 「国旗・国歌」法制定にあたり国会審議では、「国旗の掲揚に関し義務づけを行なうことは考えておらず、したがって、国民の生活に何らの影響や変化が生ずることとはならない(1999年6月29日、小渕首相)」「学校における国旗・国歌の指導は内心にわたって強制しようとするものではない。(1999年7月21日、有馬文部大臣)」と答弁され、それは尊重義務のない法律、人の内心の自由を侵すことのないものとして制定されました。 私どもは平和主義、国民主権、基本的人権の尊重などの日本国憲法を守る政党として、学校教育現場において、思想・信条の自由を守ること、「公正で公平」「法の趣旨を守る」という対応を強く求めるものです。教育の条理に基づく学校園の自主的判断を尊重することを求める立場から、以下、厳しく申し入れます。 第一に、卒業式・入学式等の学校行事は教育活動の重要な一環であり、その運営については、創意工夫をこらしたフロア形式など、子どもたちが主人公となるような式を、子ども、教職員、保護者が協力してすすめられるようにすること。 第二に、父母・住民の中にも意見の対立がある「日の丸・君が代」の押し付けは憲法に違反し、「思想・良心の自由」(憲法19条)を侵す重大な人権侵害です。子どもの権利条約では思想・良心の自由の保障を明記しています。この立場から「国旗・国歌法」の趣旨に立ち返り、式次第での強制やピアノ伴奏などの強制をやめ、「内心の自由」を保障すること。 第三に、学校園への日常の「日の丸」掲揚を強要しないこと。 第四に、教育委員会が学校園に「日の丸・君が代」を押し付けることは、地方教育行政の自立性と自主性を自ら放棄するものであり直ちに改善すること。 以上
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