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侵略美化教科書不採択に

党大阪市議団 市教委に要請

 日本共産党大阪市議団は23日、日本の侵略の歴史をゆがめ、日本国憲法を攻撃する中学校歴史・公民教科書を採択しないことを市教育委員会に申し入れました。大継章嘉教育次長、沼守誠也教育監らが応対しました。

写真 来年度から使用される中学校教科書が8月初旬に採択されるもので、瀬戸一正、江川繁、寺戸月美の各議員が申し入れました。

 申し入れでは、「今回の採択をめぐり、先の戦争を自存自衛の『大東亜戦争』と書き、日本の侵略の歴史をゆがめ、GHQに押し付けられた憲法は改定が必要と誘導し、平和主義、国民主権、基本的人権の尊重の日本国憲法を攻撃する、歴史・公民教科書が問題となっている」と指摘。採択にあたって、@教職員の声を十分に反映することA教科書展示会における保護者、市民の意見を尊重することB日本の侵略の歴史をゆがめ、日本国憲法を攻撃する教科書は採択しないことを求めました。

 沼守教育監は「教育委員は責任重大と認識している。公正な採択に向けて努力していく」と述べました。

(2015年5月25日付しんぶん赤旗)


2015年6月23日

大阪市教育委員会

 教育委員長  大森 不二雄 様

                             日本共産党大阪市会議員団

日本の侵略の歴史をゆがめ、日本国憲法を攻撃する

中学校歴史・公民教科書を採択しないことを求める申し入れ

 

 大阪市立の中学校で来年度から使用される教科書が、8月初旬に大阪市教育委員会において採択されます。憲法と子どもの権利条約にもとづき、子どもたちの成長・発達を保障する教科書の採択が求められています。

 学校教育は、子どもたちの人格の完成を目的として行うことが求められ、そのため、子どもたちに自然や社会についての真理・真実にもとづく教育を保障することが何よりも重要です。

こうした原理は、戦前の教育が国家のための教育とされ、お国のために命を捧げる人づくりを目的としたものであったことへの痛切な反省から導き出された教訓であり、国際的な到達点でもあります。

 また、教科書の選択も、日々子どもたちに向き合い成長発達を促す教員の声や保護者の声を尊重して行われるべきで、文科省も「児童生徒に対して指導を行う教員の果たす役割は決して小さくない」、「保護者の意見を踏まえた調査研究の充実は重要」とし、ユネスコ「教員の地位に関する勧告」においても、教科書の作成や選定において教員の参加や役割を重視しております。

今回の採択をめぐり、先の戦争を自存自衛の「大東亜戦争」と書き、日本の侵略の歴史をゆがめ、GHQに押し付けられた憲法は改定が必要と誘導し、平和主義、国民主権、基本的人権の尊重の日本国憲法を攻撃する、歴史・公民教科書が問題になっています。

以上のことから、今回の教科書採択にあたり、日本国憲法や子どもの権利条約にもとづき子どもたちの成長、発達を保障する真理・真実を伝える教科書が採択されるよう以下のことを申し入れます。 

@ 調査・研究にあたっては、子どもたちと直接向き合う教職員の声を十分に反映すること。

A 教科書展示会における保護者、市民の意見を尊重すること。

B 日本の侵略の歴史をゆがめ、日本国憲法を攻撃する中学校歴史・公民教科書を採択しないこと。        

以上