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万博に子ども動員やめよ 安全保証されない

党大阪市議団市教委に申し入れ

 日本共産党大阪市議団は16日、大阪市教育委員会に対し「学校行事としての万博参加を強要しないこと」を申し入れました。

 会場の夢洲(ゆめしま)は有害物質が埋められ、メタンガス爆発事故が発生。交通アクセスがぜい弱で、避難計画もなく、熱中症の危険なども危惧されています。申し入れでは、子どもの安全が保証されない万博への参加は強要せず、「意向調査」に応じないことも可能であると周知するよう求めています。

 山中智子市議団長は、「何かあった時に一番困るのは子どもであり学校だ」と指摘。「危険な万博会場に行かせたくない」との保護者や教職員の声を紹介し、「学校任せにせず、市教委が子どもと学校の立場で判断してほしい」と要望。市教委は「心配の声は聞いている。安全面の確保など市教委として責任を感じつつ判断していきたい」と笞えました。

(2024517日付しんぶん赤旗)


2024516

大阪市教育委員会教育長 多田勝哉 様

                                                                            日本共産党大阪市会議員団

                              団長 山中智子

 学校行事としての万博参加を強要しないことを求めます 

 日頃の教育行政充実へのご努力に敬意を表します。

 さて、府教委から学校教育活動として万博への参加を検討するよう求められている問題で、保護者や教員から、中止や慎重に対応するよう求める声が相次いでいます。そもそも、知事が府内の子どもたちを無料招待すると決め、「参加ありきではなく、子どものためになるのかを考える議論を経た上で判断するべき」という現場の声を無視し、強引に市町村に押しつけてきたものです。

 会場となる夢洲は、ダイオキシンやPCBなどの有害物質が埋められメタンガス等も発生しており、328日には万博会場の入り口付近となる場所で工事中に爆発事故が起こりました。交通アクセスが脆弱で、渋滞や混雑は必至のうえ、地震や津波、台風など災害時の避難計画もありません。万博開催時期は猛暑が予想され熱中症対策など懸念すべきことが後を絶ちません。保護者からは「子どもたちを危険な万博会場に行かせたくない」と声があがり、教職員組合は、安全・安心が確認できるまで、招待事業や意向調査は延期するよう要望しています。また、パビリオン予約ができないなど、教育活動と言えるかどうかも疑問です。

 子どもの安全が保障されない万博への参加は、学校行事としてふさわしくないと考え、以下の点を申し入れるものです。

 

1.   学校行事としての万博参加を強要しないこと。

 

2.   「意向調査」に応じないことも可能であることを周知すること。