【子ども医療費】拡充へ条例提案21回
日本共産党大阪市議団が前回の市議選で13人から16人へと躍進し、その議席を力に市民と共同して、くらし、医療、福祉などの切実な市民要求の実現に粘り強く取り組み、前進させています。
子どもの病気やケガによる出費は重い負担です。党市議団は、この間21回にわたって子ども医療費助成の拡充を内容とする条例を提案し、自民、公明、民主が否決しても否決しても市民の運動と共同し、一歩一歩前進させてきました。「子どもが入院した時、費用が無料なのはほんとうに助かる」と喜ばれています。
2002年度からは小学校入学前まで入院も通院も医療費の無料化が実現しました。その後、07年度からは入院が小学校3年終了まで、08年度には小学校卒業まで入院の医療費の無料化が実現しました(通院は小学校就学前まで)。
「格差と貧困」の広がりで医療を受けられない子どもが増えています。大阪市でも小学校1年生で受診抑制、受診中断があるといわれている中、今年も9月の本会議で、21回目となる条例を提案。通院・入院および入院時食事療養費ともに中学校卒業まで引き上げ、所得制限および一部負担金の撤廃を求めました。
条例提案した安達義孝市議は、「中学校卒業まで医療費の心配のない大阪市にすることは虐待ゼ口の取り組みの大きな一歩で、20億円程度の予算の上積みで可能だ」とのべ、すべての子どもが安心して医療が受けられるように改善を求め奮闘しています。
ところが、自民、公明、民主、維新の各党は、市民の願いに背を向け条例提案に反対しました。
【敬老パス】市民と共同 無料継続
「高齢者の生きがい」といわれてきた大阪市の「敬老優待乗車証」(敬老パス)は、日本共産党大阪市議団と市民の共同の運動で有料化の策動をはね返し、無料での継続を実現しています。
「敬老パス無料化が継続できてうれしい。高齢者にとってはどうしても守りたい制度です」と、全日本年金者組合大阪府本部の永井守彦書記長は、2009年3月27日夜の市議会本会議で、戦後初めて当初予算を修正させ、敬老パスの無料化継続が決まったことを喜びました。
平松邦夫市長が08年9月に発表した敬老パスの有料化には、市民の大きな怒りが集中し、党大阪市議団の力と市民によって結成された「大阪市敬老パスを守る会」の全行政区での運動が合わさって敬老パスを守りました。
09年3月の大阪市議会民生保健委員会で日本共産党の北山良三市議が、「敬老パスの有料化は、大阪の活性化をすすめるという市長の方向性とは対立する」「敬老パスは高齢者の生きがいであり、にぎわいをつくり、街の活性化にもつながる制度として維持・継続させなければならない」と、「持続可能な制度にするため」という平松市長を批判しました。
大阪市が10月21日に発表した「市政改革基本方針」で、平松市長は、あらためて「敬老パスの有料化」をはじめ市民サービスの切り捨てを打ち出しています。
日本共産党大阪市議団の前進が、敬老パスを守る力です。
【国民健康保険】すべての子に保険証
子どもの無保険状態が大問題になるなか、日本共産党大阪市議団は、本会議や委員会で繰り返し「子どもから国民健康保険証を取り上げるな」「子どもに『保険料滞納付』の責任があるのか」と追及してきました。
党市議団は、2008年9月11日の委員会質問で、保険料が払えず国保証を取り上げられて国保の「資格証明書」(窓□10割負担)が発行されている1万725世帯の中に748人の中学生までの子どもが含まれていると指摘し、「すべての子どもに通常の保険証を」と強く要求。当初、「法令に基づく措置」と答えていた大阪市を追い詰め、最後には平松邦夫市長に「もう一度検討させてほしい」と答弁させました。
市民の運動と党市議団の追及の結果、大阪市は08年11月に中学校以下の子どもに「資格証」を発行せず、「短期国保証」が交付されることになり、その後、政府も交付を義務他し、すべての子ども(高校生以下)に国民健康保険証が届くようになりました。
また、日本共産党大阪市議団が今年5〜7月に実施した「市民アンケート」では大阪市への要望で「国保料引き下げ」が51.1%にのぼるなど、家計にずっしり重い国保料になっています。この払いたくても払えない国保料の軽減に向けて、党市議団は毎年、本会議で国保料引き下げの条例提案や国保予算の修正提案など引き下げのために奮闘し、市民の運動と力を合わせて、09年、10年と保険料の据え置きを実現しました。
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