|
多くの区民や障害児施設に子どもを通わせている父母たちが「大阪市港区の地下鉄朝潮橋駅の東口にエレベータを設置してください」と声をあげていた朝潮橋駅東ロのエレベーターがこのほど設置されることになり、喜ばれています。
これは、大阪市交通局が３日の大阪市議公営・準公営会決算特別委員会で明らかにしたもので、来年夏の着工を予定しているとしています。
朝潮橋駅東口から約五分のところには障害児施設の「あさしお園」や「ゆうなぎ園」があります。肢体不自由児通所施設の「あさしお園」に通所している保護者は、毎日、体重２０キロの障害のある子どもを乗せたバギーを抱えて、荷物も持って階段を上り下りし、危険をともない大変な負担でした。
障害児施設の保護者と「いのちとくらしを守る港区民会議」などは、多くの市民に訴え、署名も集め、１８年間、区と交通局に要望しつづけ、市議会にもくりかえし請願や陳情を提出。そえが実ったものです。
日本共産党大阪市会議員団は、請願・陳情の採択をそのつど求めるとともに、予算委員会や決算委員会でもくりかえし早期実現を求める質疑をおこなってきました。
区民会議の大倉宗一郎事務局長は、「当局も必要性を認めていたものでもっと早くてもよかった。設置されることになったのは、長年にわたって運動をしてきた成果で大変うれしい」と語っていました。
福祉保育労あさしおゆうなぎ園分会の小出裕美さんは、「本当にやっと実現するということになってうれしい。みんなでがんばってきた成果。本当によかった。運動した最初のころの子どもたちはもう成人しています。そのころのお母さんたちにも報告して喜び合いたい」と語っていました。
（２００３年１０月４日「しんぶん赤旗」） | 
