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大阪市大、学ぶ場を奪わないで 2部廃止、市民の集い開く |
大阪市立大学の夜間課程(二部)の廃止方針を受け、「私たちの学ぶ場を奪わないで」と存続を求めた市民の集いが十九日、大阪市住吉区の同大キャンパス内で開かれました。 二部生らでつくる「市大二部廃止問題を考える会」と、存続を求めるOB会の共催です。 三輪定宣・干葉大名誉教授(教育学)が講演し、異常な高学費で“教育の格差”が生じている現状を説明。世界的な学費無償化をあげ、教育を受ける権利の重要さを示しました。 同大は昨年十月、二〇一〇年度からの二部の学生募集停止を発表しました。約百三十人の学生やOB、教職員ら参加者を前に、「考える会」代表の泉谷亨輔さん(二部法学部生)は、一万人分を超えた署名提出などの取り組みを報告しました。大学側の一方的な決定を批判するOBらに続き学生も発言。母子家庭という文学部の男子二部生(二〇)は、家計が苦しい中「二部は欠かせない存在」だと声を詰まらせ、文学部の女子一部生(二一)も「(大学側は)きちんと説明すべき」だと訴えました。 集会後、参加者はキャンパス周辺をアピールウオーク。署名も訴えました。集会には日本共産党の上野とき子、稲森豊、井上浩各市議も参加しました。 (2009年4月22日付しんぶん赤旗) |