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就学援助で異議申し立て、大阪市教委に母親 |
大阪市立の小中学校に通う子どもを持つ母親3人が4日、大阪市教育委員会が就学援助の申請をいったん受理しながら、同申請書を返送してきたことは不作為にあたるとして、市教委に異議申し立てを行いました。 申し立てたのは、中学2年生(14)の母親(37)と、小学5年生(10)と同2年生(8)の母親(28)、小学5年生(10)の母親(46)の3人です。それぞれ申し込み期日内に、就学援助申請書を市教委に直接持参するか郵送するかして提出していました。 申立書は、大阪市は学校長を通じて申請書を提出することとしているが、申請は、市教委に対してのものであり、認定処分も市教委で行うものであるから学校長を通さなくても審査、応答はできるとのべ、学校長を通じることで個人情報の漏えいなど個人情報保護条例の趣旨にもとる恐れがあると指摘。申請書を受理した市教委で審査し、認定・否認定の決定をし、応答する義務があるとしています。 3人の母親は、「昨年までは、市教育委員会でも受け取っていたのに、規則だからでは納得いかない」「収入や家庭の困っている事情を教師に知られたくない」「大阪市みたいな対応は、他市では見られない」と話していました。 市教委は、「後日、文章で回答する」と答えました。 (「しんぶん赤旗」2009年8月8日付) |