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大阪市の平成2122年度における経費削減の取組素案

  9月4日に発表された経費削減素案は、関前市長が「平成18年度からの5年間で2250億円の経費を削る」としていた「市政改革」マニフェストを平松市長が引継いで、21・22年度にどう進めるのかの方針を示したものです。年間の削減総額は688億円、5年間では2442億円。市民サービス切捨て98億円を含む物件費は201億円、給与カットと職員1300人減を含む人件費は210億円、投資的経費は326億円等となっています。

 70歳以上の高齢者への市バス・地下鉄の敬老優待乗車証(敬老優待パス)は平成22年度から年間利用額を6万円に制限し、所得に応じて年3千円〜1万5千円の負担を求めています。又、高齢者世帯の上下水道料金の基本料月額1576円を免除していた福祉措置は平成22年度から「65歳以上の高齢者のうち、要介護度又は5の該当する者がいる世帯」に限定され、この結果適用世帯が17万7千世帯から1万世帯に減ります。年1万円の難病患者等見舞金は平成21年度から廃止されます。小中学校等の学校維持運営費が年間で24億円減らされます(20年度予算128億円)。主要な市民サービス切捨ては27項目に及び、信太山老人ホームや屋外プールの廃止なども含まれています。

 職員給与の5%・管理職手当の10%の減額は平成29年度まで継続するとされ、23年度から29年度までの職員約3900人削減による経費削減総額は約1100億円。阿倍野再開発の赤字穴埋めや公債償還費の増大による29年度までの収支不足1200億円はこれでほぼ解消できるとされています。

この経費削減素案について大阪市は、 11月28日までパブリックコメント(意見募集)を実施します。

市政改革室行財政改革担当宛 ファックス06−6205−2660