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大阪市議会

暮らし充実、ムダ見直し

党が組み替え動議

 大阪市議会2・3月定例会は26日、意見書や決議など各議案を採決して閉会しました。

 大阪市独自の「市民サービス」を大幅に削る一方、ムダな大型開発を推進し、同和事業の終結に背を向ける2010年度予算案を、日本共産党の反対、自民、公明、民主の賛成で可決しました。

 日本共産党市議団は@福祉や教育、雇用、中小商工業支援など、市民の切実な願いに応える施策を思い切って拡充するAムダで環境を破壊する大型開発を見直し、公共事業は市民のくらしに密着したものに切り替えるB差別の解消に逆行する同和行政を完全に終わらせる−の3点を柱とする予算の組み替え動議を提出し、てらど月美議員が提案説明をしました。動議は、自民、公明、民主の反対で否決されました。

 予算案の反対討論に立った江川しげる議員は、「市独自の高齢者、障害者、子ども向けの予算を削り、子どもの貧困が広がっているのに就学援助の予算を後退させる一方で、一部の企業を優遇するための『経済特区』の創設をめざし、夢洲造成地の基盤整備や淀川左岸線2期事業などには重点的に予算を付け、同和事業の終結にも背を向ける予算案は認められない」と反対しました。

 本会議ではまた、市議会の定数89を「3減」(住吉、旭、此花区の定数をそれぞれ1減)する条例案が、自民、公明、民主の賛成で可決しました。

(2010年3月27日付しんぶん赤旗)