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橋下大阪市長

独で話題「危険な政治家』

左派党幹部が紹介

 

 ヒトラーと似ていると指摘されている橋下徹大阪市長。ドイツでは、市職員への入れ墨調査が新聞で大きく紹介され、ドイツ国民のなかで「危険な政治家」だと話題になっています。

 大阪市の友好都市、ドイツ北部のハンブルク市の市議会と経済界の来訪歓迎レセプションのとき、ドイツ左派党副幹事長のノルベルト・ハックブッシユ氏が明らかにしました。

 1日夜のレセプションで、日本共産党の山中智子市議団幹事長との懇談の席上、ハックブッシユ氏は、橋下市長が実施している入れ墨調査がドイツの新聞「フィナンシャル・タイムズ・ドイチュラント」に大きく報道され、「非常に危険な人が出てきたと思っている」と話しました。

 「ヨーロッパでは、ヒトラーにたとえるのは最大の侮辱」と主張している橋下氏。山中氏が市職員への憲法違反の「思想調査」など橋下市長の「独裁」ぶりを告発すると、ハックブッシユ氏は「ドイツでも10年ほど前に言葉たくみに人をひきつける動きがあった」と警戒しました。

 ハックブッシユ氏はまた、見学した歴史博物館(大阪市)で、大昔の資料は充実しているが、日本では近現代史は若者にどう教えているのかと質問。山中氏は、侵略戦争の反省に立つことを「自虐史観」と攻撃し、侵略戦争を賛美し、加担してきた人物が戦後も復権、君臨していると述べ、ヒトラー率いるナチスに対するドイツの戦争責任のとり方とは大きく違うと語り、交流しました。

(2012年6月6日付しんぶん赤旗)