住吉市民病院存続を 大阪 市民ら議会報告懇談会 |
橋下徹大阪市長が強行しようと狙う市立住吉市民病院(住之江区)の廃止・府立急性期総合医療センター(住吉区)への統合問題で、「住吉市民病院を充実させる市民の会」は27日夜、7月臨時市議会の議会報告懇談会を住之江区内で開きました。連合町会長や住民ら70人が参加し、「さらに運動を広げ、計画の撤回をかちとろう」と話し合いました。 7月議会では、統廃合の調査予算が「維新の会」と公明党の賛成で可決されましたが、現地建て替えを求める市民の陳情は否決ではなく、継続審査となりました。 懇談会には、4万人を超える存続署名を提出した地域振興会から8人の町会長が参加。加賀屋連合町会の大木保宏会長が、住民の存続への願いの強さを紹介し、「党派を超えた草の根の運動をこれからもがんばりたい」とあいさつしました。 住之江区医師会の和田尋二会長は「子育て環境が大きく後退し、地域が衰退します。地域医療を守るためにともにがんばりましょう」とのメッセージを寄せました。 日本共産党の北山良三市議団長が報告。両病院の役割の違い、飽和状態の府立病院の現状、住吉市民病院が廃止されると分娩(ぶんべん)や小児救急の医療機関が地域からなくなるなど、共産党の論戦で浮き彫りとなった問題点をのべました。 懇談会では、西成区での運動の報告や府職労、府保険医協会から連帯あいさつがありました。参加者からは「誰でも受け入れてくれる市民病院と紹介状がないと受け付けない府立病院の違いをもっと知らせよう」との意見がありました。 橋下市長と論戦した住吉区選出の井上浩党市議が引き続き奮闘すると表明しました。 (2012年8月29日付しんぶん赤旗) |