補助金削減に反対 |
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橋下徹大阪市長が市民向け施策の切り捨てとともに文楽協会への補助金削減を狙っている問題で3日夜、橋下氏と技芸員(演者)ら47人との公開の意見交換会が市役所で行われました。 大阪を代表する伝統芸能で世界遺産にもなっている人形浄瑠璃・文楽。2時間半におよぶ意見交換の末、補助金の全面凍結は撤回したものの、本年度予算では25%カット、3900万円となっています。 橋下氏は、これまで文楽界に「世間とかけ離れた価値観、意識のもとに伝統に胡坐(あぐら)をかいてきた」(6月7日ツイッター)と暴言をくり返してきました。 意見交換で、橋下氏は「文楽がなくていいと思ってるわけではない」と言いつつ、市の事業費助成は事業をやった分だけ助成していくよう変えていると説明。「プロ野球選手でもピアノ奏者でも、収入のことを考えずに稽古だけしたいというわけにはいかない」と観客動員数などに連動した助成支出などの方針を示しました。 技芸員からは「食えるようになったのは50をすぎてから」「道具代が生活費を圧迫している。(補助金を)リセットされれば生活も芸も止まってしまう。そこからの再起は難しい」「(市長の)単純に事業を増やしてお金をもうければいいという考えは僕にはわからない」と厳しい実態や意見が相次ぎました。 (2012年10月5日付しんぶん赤旗) |