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大阪市が補正予算案発表

市長の教育介入など強める


 5月2日開会の大阪市議会に向け、市は25日、補正予算案を発表しました。今年度当初予算(骨格)と合わせた市の一般会計は約1兆6822億円(前年度当初比0.7%増)、特別会計を合わせた総額は約4兆591億円(同7.6%増)となりました。

 今回の補正予算案は、橋下徹市長が予算審議を投げ出して市長選挙を強行したため、「骨格」として成立させた当初予算の「肉付け」として提案されたもめです。

 補正予算でも、少人数学級には背を向けながら橋下市長肝いりのバウチャー(クーポン券)方式での塾代助成事業の拡充のために約3100万円を増額。「特色ある学校づくり」に必要な事業を計画する学校に対して500万円を上限に加算する「校長経費戦略予算」を補正で3億1300万円増額。当初と合わせで7億1700万円とし、市長の教育介入を引き続き強めています。

 侵略戦争美化、憲法敵視の「近現代史を学ぶ施設」づくりに2000万円を、公設民営学校等の調査研究に500万円を補正予算で新たに計上しました。

 当初予算では計上を見送るなどした「都」構想の関連予算では、橋下市長が「『都』構想の試金石」という刑法が禁じる賭博場・カジノを中核とする統合型リゾートの誘致に向けた予算600万円を計上。大阪から関西空港まで1分短縮に400億円かかる鉄道新線「なにわ筋線」(2000億円前後)の関連予算400万円を計上するなど無駄な大型開発を推進するものとなっています。

(2014年4月26日付しんぶん赤旗)