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「大阪都」構想 維新の法定協議会独占を批判

54市議、臨時会請求


(写真)会見に臨む、日本共産党の山中智子市議団幹事長(右端)ら市議会野党4会派の幹事長=1日、大阪市役所


 「大阪維新の会」が、「大阪都」構想を議論する法定協議会(20人)から反対派の自民・民主の府議委員を維新府議に差し替え、大阪市議会にも推薦委員交代を求めていた問題で、市議会の野党4会派は1日、「現在の法定協は正常な状況ではない」と市議会枠の委員(9人)を出さないようにする方針を明らかにしました。

 法定協の事実上の“異常化”を実現した維新側は、協議会を3日に再開する方針です。

 野党側は2日の市議会運営委員会で、市議会から法定協の委員を推薦しないことを多数決で決めようとしています。これに加え、公明府議の委員(2人)が欠席すれば、法定協は定足数(2分の1以上)に届かず、会議は開けません。

 ところが、維新は自派が多数を握る府議会議会運営委員会で公明党府議の委員まで維新に入れ替えようとしています。維新単独で11人となり会議は開けることになります。

 日本共産党の山中智子市議団幹事長は、「維新しかいない法定協で都構想の設計図を作ったとしてもそれが市民・府民のものと受け止められるのか」と批判しました。

 維新は府議会で過半数割れしています。1日には市議会でも定数86人中、過半数の54市議の連名で臨時議会の招集が請求されました。

(2014年7月2日付しんぶん赤旗)