大阪市なくしたらアカン 立場超え府民大集合開く 維新と対決“暮らしと自治守れ” 山下書記局長訴え |
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「大阪市なくしたらアカン 府民大集合」が28日夜、大阪府立体育会館で開催され、6000人を超える市民らが集いました。主催は、「明るい民主大阪府政をつくる会」と「大阪市をよくする会」。橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)が進める大阪市を廃止して五つの特別区に分割することの是非を問う住民投票が27日告示されたことを受け、投票日の5月17日に向け、党派を超えた市民的共同を広げようと声を上げました。 集会の壇上には、日本共産党の山下芳生書記局長・参院議員、自民党の柳本卓治参院議員、竹山修身堺市長、平松邦夫元大阪市長、浅野秀弥「民意の声」代表、辻公雄「大阪市がなくなるで! えらいこっちゃの会」共同代表、中野雅司大阪市分割解体を考える市民の会世話人、小池俊二サンリット産業会長らが並び、八尾市長選挙で維新候補を破った田中誠太市長が集会に駆けつけました。柳本議員は橋下氏を知事にした反省をのべ大阪市解体を批判し、竹山堺市長は、「堺は一つ」と市民の共同で維新を打ち破った経験を語り自治を壊してはならないと訴えました。 「大阪で育てていただき選んでいただいた政治家の一人として黙ってはいられない」とあいさつした山下書記局長は、政治的立場の違いを超え「大阪市壊し」に立ち向かう共同の発展を強調。政令市の財源が府に吸い上げられて子どもの医療費助成や国保料など住民サービスが維持できなくなるなど「大阪都」構想には暮らし・自治破壊の重大問題があると述べました。福祉を切り捨てた3年半の維新市政を批判し、もともと「二重行政のムダ」などなく福祉・医療は二重三重にやるべきだと指摘。「大型開発優先」から「暮らし第一」へ、「なんでも民営化」でなく自治体の役割を発揮する大阪へ進む方向が維新との対決で見えてきたと語りました。 北尾一大阪市地域振興会会長、松嶋三夫住之江区医師会長、阪口伸六高石市長、竹内脩枚方市長らがメッセージを寄せました。 (2015年4月29日付しんぶん赤旗) |