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橋下市長ドタキャン

弁護士会主催の集会中止に


 4月30日に開催が予定されていた「『大阪都』を考える市民集会」(大阪弁護士会主催)に、橋下徹大阪維新の会代表(大阪市長)が直前になって出席を見合わせ、集会が中止になりました。

 同市では、大阪市を廃止して五つの特別区に分割することの是非を問う住民投票(5月17日)の最中。市民集会は、住民投票で市民に一層の情報提供が必要だとして賛成派、反対派双方から等しく市民に意見を伝えるという趣旨で企画されたもの。橋下市長のほかに反対派の柳本顕自民党市議らが出席する予定でした。

 維新側から26日夜、松井一郎幹事長名で「集会開催の趣旨が不明」という理由で欠席通知のメールが届き、弁護士会側は「困惑した」といいます。

 実は、橋下市長側の欠席理由は他にありました。弁護士会が双方公平な時間で議論するだめに用意していた集会の進行が気に入らなかったようです。橋下市長はツイッターで「集会があまりにも滅茶苦茶」とつぶやきました。

 弁護士会によると集会進行はコーディネーターが論点を提示して賛成派、反対派に例えば3分ずつという形で進行。一般的な注意事項として3分以上になったらベルを鳴らす、それでも話が続いた場合はストップ。不規則発言の場合はストップさせていただくことがある。双方公平な時間で議論するのは公平なルール」と説明します。

 4月29日に放送された民放テレビの「都」構想討論番組では、柳本議員が同席していた橋下市長に「討論会は有益だ。橋下市長は一部ドタキャンもあったのは残念だ」と指摘する場面もありました。

(2015年5月1日付しんぶん赤旗)