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大阪市廃止 患者さん困ります

医療機関にポスター

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(写真)大阪市内の医療機関に張り出されたポスター=1日、大阪市

 「私は5月17日 反対投票します。医療、介護等の住民サービスが削られます。患者さんが困ります。 ○○院長」と書かれたポスターが大阪市内の医院・クリニックなどの医療機関に張り出され始めています。

 現在、実施されている大阪市を廃止して五つの特別区を設置する「特別区設置協定書」の是非を問う住民投票(5月17日投票)に向けて、医療従事者として「反対」の意思表示をするものです。

 関係者によると、4月30日夜、大阪市内で大阪府医師会、大阪市医師会連合会の会員を集めた「大阪市廃止分割構想」の勉強会があり、参加者にポスターとチラシが配布されました。大阪市内の各医師会を通じ、市内全域の医療機関にポスターとビラが届けられるといいます。

 ポスター掲示の趣旨について、医師会関係者は「大阪市が五つの特別区に分割された場合、救急医療体制など大阪市民の医療がどのように変わってしまうのか明確な資料も公表されず、詳しいことは何も決まっていない。大阪市の財源と財産の一部が大阪府に帰属し、これまでのように医療福祉の財源の確保ができなくなる。市民の医療と健康を守る立場から熟慮した」といいます。

(2015年5月2日付しんぶん赤旗)