title


住民サービス低下を自慢

維新応援の東京・中野区長


 大阪市廃止・解体の「大阪都」構想を掲げる大阪維新の会の演説会に参加した東京都の田中大輔中野区長は6日、「広域の行政の部分を府の方に統一して、効率的かつ大きな力を行使できるようにすることも発展に資する」と「一人の指揮官」でやりたい放題できる仕組みづくりを称賛しました。

 田中区政は、保育料、介護保険料、国民健康保険料の大幅値上げなど住民負担を押し付ける一方で、400億円の基金をため込み、大型開発を進める政治を展開しています。

 田中氏はこの日、区立保育園の民営化や職員の大幅削減などを誇る一方、「がん検診の無料化もやらない。自分の健康だから自分で守る。これも私の考え方」と自己責任を主張。区独自にやっていない施策について「やろうと思えばできる」としながらも「結局、やるかやらないかは自治体としての選択だ」と強調しました。

 維新の会の橋下徹代表(大阪市長)は「こうやって東京の特別区長の話を聞くと、大阪市が特別区になって何もできなくなるっていうことが、全くのウソだってことがはっきりした」などとのべ、「どう考えても田中区長のような区長が大阪市内で5人誕生する方が、大阪市民のためになる」と話しました。

 住民サービス低下を競い合うような5人の特別区長をつくりたいとでも言うのでしょうか。

(笹)

(2015年5月8日付しんぶん赤旗)