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「都」構想で敬老パス拡大?


 大阪市を廃止・解体する「大阪都」構想に関わる住民投票(17日)。大阪市の公報に驚くべき主張がありました。「敬老パスは市営交通以外にも拡大!」という橋下徹市長の主張です。

○…大阪市では、70歳以上の市民・約30万人に対して市バスや市営地下鉄が無料で乗車できる「敬老パス」を交付していました。「高齢者の生きがいと社会参加を促進し、福祉の増進に寄与するため」に市民の要求と運動が実り、市独自の制度として導入されたのです。

○…ところが橋下氏は、2011年の市長就任直後、「大阪市民はぜいたくだ」と言って、敬老パスの有料化をはじめ、次つぎと住民サービスの切り捨てを打ち出したのです。街ではこんな声が聞かれました。「橋下さんにだまされた」

○…それもそのはず、選挙戦で市民サービスの切り捨てを指摘された橋下氏は、ビラや街頭演説で「だまされないでください」「敬老パスはなくしません」と言い訳を繰り返していたからです。

○…有料化の形で「制度」は残ったものの、年3000円の負担金と1回乗車ごとに50円負担と利用者に使いにくい制度に改悪されました。そもそも大阪市が無料の敬老パスを運営できていたのも、黒字の地下鉄運営があったからです。その地下鉄は売り飛ばして「市営交通以外にも拡大」とは。それこそ、もう「だまされないでください」です。(北)

(2015年5月8日付しんぶん赤旗)