住民投票で「反対」を 大阪市なくすな 党派超え |
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「愛する大阪市をなくしたらあかん」「『オール大阪』の共同の力で橋下・維新の野望を打ち砕こう」―大阪市廃止・解体の是非を問う住民投票(17日投票)が迫る中、大阪市内で10日、党派や立場の違いを超えた合同演説や市民大集会が開かれました。
「大阪市も24区もなくすな! 特別区設置の住民投票で『反対』を」と、大阪市北区の扇町公園で10日、市民大集会が開かれ5000人が西梅田公園までパレードしました。 「民意の声」と「大阪市がなくなるで! えらいこっちゃの会」などが参加する実行委員会が開催しました。 パレードではカラフルな宣伝物や各団体・労組の旗やのぼりに交じり、自民、民主、共産など各党ののぼりが順番にはためき、党派や信条を超えて「大阪市をなくすな」とアピールしました。 集会では、大阪市商店会総連盟の角正基理事長、大阪市地域振興会の北尾一会長、竹山修身堺市長、日本商工連盟大阪地区の小池俊二代表世話人、市議会の自民、民主系、共産の各幹事長、公明元府議らがあいさつ。日本共産党の山下芳生書記局長、穀田恵二、宮本岳志、清水忠史各衆院議員ら各党の衆参国会議員がかけつけました。日本共産党の山中智子幹事長が「中小企業・商店の営業、庶民のくらし、福祉向上のために、政令市として力を使って新しい大阪をつくりだす5・17にいたしましょう」と決意を述べました。 (2015年5月11日付しんぶん赤旗) 絶対に大阪市なくすな市民大集会であいさつ大阪市内で10日開かれた、「大阪市をなくすな! 5・10市民大集会」で集会実行委員会を代表してあいさつした角正基・大阪市商店会総連盟理事長、北尾一・大阪市地域振興会会長の発言要旨を紹介します。
大阪市商店会総連盟 角正基理事長私どもは商人の集まりで、市内310の商店街、1万1000店舗の会員さんで成り立っています。先般、各区の代表らが一堂に会して「都」構想の勉強会を重ね、市商連として大阪市を消滅させる特別区の設置に、絶対反対の立場を共通の認識にいたしました。 私どもは商人である前に、大阪市民であり府民であります。 戦後の混乱期に闇市が氾濫するなか、商業の秩序を取り戻し、市民の消費生活安定のために、市政に積極的に協力しながら総連盟を立ち上げてきました。 その大阪市がいま、存亡の危機に面しています。いま立ち上がらなければいつ立ち上がるのか。役所、行政の統治機関を替えるだけで、すべてがばら色になるなんてウソです。 126年の歴史を踏まえ、大阪市や政令市ってなんやと学べば学ぶほど、絶対に大阪市をなくしてはならないという思いが募ります。 戻ることのできない「都」構想行きの片道切符を絶対に買ってはダメだ。反対の一票を投じようではありませんか。
大阪市地域振興会 北尾一会長(大阪市を廃止すれば)政令指定都市としての年間2200億円の財源と権限を失います。なんとしても勝たねばなりません。みなさんでこの輪を広げて、NOをしっかり示していただきたい。 4月14日に、市内24区の会長会を行いました。絶対反対を24人全員が決議いたしました。百数十年にわたる大阪の歴史を守らなければいけません。橋下市長。そんなに大阪市が好きなら、豊中に住まずに大阪市内に住んで税金を払えと申し上げたい。 橋下さんは「地域振興なんて、市長の集票マシーンにすぎない」と当選したときに言われ、直ちに会って抗議を申し上げました。こないだ反対決議を上げたら、今度は荒れ狂って「地域振興会をつぶせ」、市民局も必要ないと言ったと知りました。 われわれは長年にわたって大阪市のまちづくりに全力を尽くしてきました。勝たねばなりません。負けたら二度と取り返しがつかない。お力添えをいただくことを心からお願いします。 (2015年5月11日付しんぶん赤旗) |