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大阪府大・市大統合撤回を

市議会に学生が陳情


 橋下「維新」が「二重行政のムダをなくす」として大阪府立大学と大阪市立大学を統合しようとしている問題で「大阪の公立大学のこれからを考える会」の学生が17日、学生と合意のない統合の撤回を求める陳情書を東貴之大阪市議会議長に提出し、記者会見しました。

 陳情書を提出したのは市立大学の学生で、歴史も気風も伝統も異なる大学を統合すればそれぞれの個性が喪失するとしたうえで、構想の推進過程で当事者である学生は排除され、説明会は一度も開かれていないと指摘。「二重行政の解消」をかかげた「大阪都」構想を否決した住民投票の結果を軽視するのは許されず、「統合反対の声に何一つ応答しないまま生まれる新大学が住民、日本社会の要求に応えていく大学になるのか疑問」としています。

 会見で陳情代表の濱田敦也さん(経済学部4年生)は「説明がまったくない。合意形成をしてほしい」、林慶亮さん(院生)は「統合には無理がある。住民投票の結果を重んじてほしい」と発言。

 看護学科の女性は「統合ありきですすめられ、教育の質を確保しようという話になっていない。誰のための統合かわからない」と語りました。

(2015年9月19日付しんぶん赤旗)