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「都」構想改めて推進

大阪吉村市長が就任会見


 19日付で就任した大阪市の吉村洋文市長は21日午前、市役所に初登庁しました。

 記者会見で吉村氏は、5月の住民投票で否決・廃案となった大阪市を廃止・解体する「大阪部」構想の推進を改めて表明しました。

 「副首都化」など「われわれがめざす大阪像を実現していくための行政組織としての『都』構想は、5月に否定されたが、今回の(知事・市長)ダブル選挙で(修正、再提案を)訴えてきたので引き続き修正する案をつくっていく」とのべました。

 「これまでの大阪維新の政治、橋下『改革』の承継、この路線は当然していく」と、独裁的手法で医療や福祉、教育を切り捨ててきた橋下市政を引き継ぎ、地下鉄・市バスの民営化、大学や研究所、港の統合などをすすめる姿勢を強調。大学統合や地下鉄・市バスの民営化については「議論は収れんされてきている」とのべ、「来年早々にも提案していく」とのべました。

 橋下市政では対決姿勢が際立った議会との向き合い方を問われた吉村氏は、大阪維新が議会の過半数を確保していない現状を踏まえ「賛成か反対かということだけをしていくやり方では進まない。(市長選)マニフェストを軸に、しっかり話をしていきたいとしています。

 セクハラなど不祥事ばかりを起こして批判があがっている区長・校長公募制について「原則続けていく」、カジノを含む統合型リゾート(IR)については「強い推進力で進めていく」考えを明らかにしました

(2015年12月22日付しんぶん赤旗)