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ヘイト規制 初の条例

自民以外賛成 大阪市議会が可決


 大阪市議会は15日、全国初のヘイトスピーチ(差別扇動行為)規制条例案を自民党以外の賛成多数で可決しました。

 同条例は、「人種もしくは民族にかかわる特定の属性を有する個人または当該個人により構成される集団を社会から排除」し「権利または自由を制限」し「憎悪もしくは差別の意識または暴力をあおること」がヘイトスピーチだと定義。ヘイトスピーチと認定する審議会の設置、ヘイトスピーチを行った団体名などを公表するとしています。

 日本共産党市議団は条例案に賛成する立場から、「現に被害を受けている方の苦痛、人権侵害の程度たるや相当なものがある。ヘイトスピーチは犯罪行為であり、犯罪に対する各会派の態度は右も左もない」と、全会一致の可決を呼びかけていました。

 3年前からヘイトスピーチへのカウンター(抗議)行動に取り組んできたユサさん(44)=大阪市東成区=は「条例を大歓迎する。差別主義者が公然とヘイトスピーチできない状況に追い込みたいと行動してきたが、条例はその力になる。他の自治体も続いてほしい」と語りました。

(2016年1月16日付しんぶん赤旗)