大阪市議会 幹事長会議

本会議の「日の丸」掲揚 禍根残すと、せきね議員主張

(しんぶん赤旗 2000年9月6日)

 5日、大阪市議会の各派幹事長会議がひらかれ、細田政治経済研究所なる団体の代表から大阪市議会議長あてに提出されていた「大阪市議会本会議場内に国旗掲揚を求める陳情書」について、天野一議長から「陳情内容が議会運営にかかわる問題であるから委員会付託をやめて、各派協議をしていきたい」と提案がありました。
 陳情提出者は「自主憲法制定」「教育勅語復活」「失地領土奪還」「国体護持」「金権政治」など「5つの提唱」をおこなっている右翼活動家です。
 日本共産党のせきね信次議員は、「陳情提出者の趣旨はアジアをはじめ国際世論に耐えるものではなく、審議のうえ不採択にすべきだと考える」こと。また、「議長が議会運営の問題としてあつかうという限り、全会一致の原則は守らねばならない。日の丸問題は世論を二分しているものであり、これを議会運営に持ち込んで多数決で処理することは禍根を残すことになる。全会一致の原則を守ることを強く要求する」と主張しました。
 さらに、「この問題は重大問題であり、公表して市民の意見を聞くようにしていきたい」と発言。与党議員からは何の発言もありませんでした。