知的障害者通所施設「あさひ希望の里」に栄養士の配置を
大阪市長に要望書を提出
(2001年10月15日)
15日、知的障害者通所施設「あさひ希望の里」に入所させている利用者の父母や施設職員が大阪市を訪れ、要望書を提出しました。話し合いには大阪市健康福祉局の平田明男障害者施設課長と木村利雄課長代理が応対しました。
「あさひ希望の里」は、1996年に分場制度を活用し、定員が41名(本体30名、分場11名)となりました。そこで、国が義務づけている栄養士の配置を求めましたが、6年たっても実現していません。要望内容は、「大阪市として独自に栄養士1名を配置してください」というもの。通所する利用者の実態は重度化し、障害の重複化も進んできています。41名中、要医療と診断されている人が30名、肥満が16名、肝機能障害が9名。その他高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症の症状などがあり、生活習慣病や食物アレルギーの人が多くいることなど、日々の栄養管理が一日もおろそかにできない課題となっています。「知的障害をもっている子どもには親の細かい訴えがわからない。昼食だけでも栄養士の指導を受けたものをたべさせたい。親にも指導をして欲しい」「保健所に相談に行ったこともあるが、献立表を見るだけ」「利用者と家族の顔が見える栄養士の指導が大事」など、切実な声が出されました。こうした要望に対して平田課長は、「6年前より要望をいただき、必要性は認識しています。国にも働きかけながら、検討していきたい」と答えました。
この話し合いには、日本共産党の長谷正子、渡司考一両議員が立ち会いました。