交通水道委員会

 せきね議員が地下鉄事故問題で追求

  地下鉄御堂筋線で8月31日未明に起きた工事用トロッコの脱線事故は始発から約4時間にわたって全線が運休し、28万人に影響する最悪の事態になりました。9月22日の大阪市議会交通水道委員会で日本共産党のせきね信次議員は、この事故が大阪市交通局の無責任な安全管理によって引き起こされたものであると追求しました。
  脱線したトロッコは、電気関係工事を行った業者が線路上の置き忘れたハンドスコッチ(車輪止め)に乗り上げたためだということは明らかになっていますが、なぜ置き忘れたことがチェックできなかったが不明でした。
  同議員が入手した作業指示書(交通局が業者に作成させているもの)には確認チェックリストの欄があり、地下鉄トンネルに入る際には「作業開始前」と「作業終了時」に点検すべき項目が書かれています。しかし現場では作業開始前の点検はされていますが作業終了時には作業終了の報告が運転指令所にされているだけで、「持ち込み機材の確認」や「作業長同道でする軌道内・作業場所の点検」などは項目にあるにもかかわらず実行されていません。そのようなずさんな態勢の中で二つのハンドスコッチの内の一つが置き忘れられ重大事故になったのです。
  交通局はこの大切なチェックリストを提出させないばかりか、確認もしないという無責任な管理をしていたことも明らかになりました。
同議員は交通局と業者が双方から安全確認できる体制を早急に取るよう要求し、当局は検討するとの回答を行いました。