我孫子東市営住宅 防音対策を主張

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（しんぶん赤旗　2000年9月28日）

　9月22日開かれた大阪市会計画消防委員会で、日本共産党の谷下浩一郎市議は、井上浩さんから提出された「道路交通騒音に関する陳情書」の採択を求めて質疑しました。
 陳情書は市営我孫子東第6住宅３号館に2重サッシを設置するなど防音対策をこうじることを求めています。これは1988年12月にも当時の館長から市に要望書が提出され、13年越しの要望です。大阪市は環境保健局の測定の結果、騒音の限度を下回っているので、現在のところ、防音対策を講じる考えはないと何ら改善策を講じようとしません。　
 谷下議員は、今年４月、館長が行った全世帯対象アンケート調査の結果を具体的に紹介し、騒音、排気ガスなどにより、不眠・呼吸器系の異常など住民の健康に重大な影響を及ぼしている実態を現地調査、住民の声を示し質疑しました。
 3号館の住民35世帯中、アンケートに回答を寄せた25世帯全てが「自動車がうるさいと思う」。20世帯が「睡眠中に目を覚ます」「何らかの防音対策をこうじてほしい」と強く要望しています。
 また同議員は、阪神高速道路沿いの市営住宅で二重サッシにしている例を示し、やる気になればやれること、また、設置者の大阪市が住民が自費の改装・改築の許可し、退去時に現状復すれば可能であることを指摘しました。
　さらに谷下議員は、測定の結果、騒音の限度を下回っているというものの、13年間も悩み苦しんでいるのは事実であり、二重サッシの要望があれば受け入れ、全額本人負担でなく、何らかの補助を検討、研究するよう求め、採択を主張しましたが、自民、公明、民主・民友など与党は不採択にしました。

○…採　択　　△…継　続　　×…不採択　　▲…一時不再議　　■…審査不要
　共産…日本共産党　　自民…自由民主党　　公明…公明党　　　民民…民主・民友大阪市会議員団　　無所属