南港東(平林)の公有水面 埋立てのムダやめよ
(しんぶん赤旗 2000年9月28日)
25日開かれた建設港湾委員会に提出された、住之江区南港東の貯木場のうち20.5ヘクタールを188億円かけて埋立て、木材用の埠頭や分譲地をつくるとする議案について、下田敏人議員はその必要性が全くないと主張しました。
下田議員は、第一に、輸入木材用の埠頭を造ることを決めた97年の大阪港港湾計画は、外国貿易貨物が伸びつづけることが前提になっているが、港湾計画の基点となっている、92年のコンテナ貨物を除く外国貿易貨物が1330万トンあったものが、99年には990万トンと74.5%にも減少しており、新たな埠頭建設の必要性は全くないこと。
第二に輸入木材のうち原木(丸太)が大きく減少して、製材済みのものが大半を占めるようになっているものの、現に咲洲のライナー埠頭やJ岸壁で受け入れており、これ以上必要のないこと。
第三は、この埠頭建設とあわせて、その背後に11ヘクタールもの分譲地を造成しょうとしていることについても、ただでさえ咲洲の分譲地が売れなくて、61ヘクタールもの売れ残りがある上に、別途、既に11ヘクタールの分譲地を造るべく工事(うち3ヘクタールが竣工済)が進んでおり、その上、又、分譲地を造るなどということは、全く不必要で売れる見込みがきわめてうすいことなどを示して、埋立て計画全体を見直すよう求めたのに対し、当局はなお進める態度に終始しました。