大阪港の平和利用に関する決議

1994年11月25日議決

 大阪港は、さきの大戦により破滅的な打撃を受け、大阪市民の力と熱意により平和な商港として復興に力を注ぎ、今日では我が国有数の国際貿易港となっている。
 こうした歴史的経過もあり、大阪市民は港の平和利用を強く念願しているものである。
 しかるに、10月21日、米軍艦クロムリンが入港した。
 我が国の核兵器に対する基本姿勢は、「作らず」「持たず」「持込ませず」という非核三原則を国是としており、本市会においても、「大阪市世界連邦平和都市宣言」や核兵器を大阪湾、大阪港はもとより日本国土に持ち込むことを一切拒否するように政府に強く要望した「すべての国の核兵器持込みに反対する決議」等幾度となく平和に関する決議を行っており、平和への祈願が内外に表明されているところである。
 よって本市会は、平和都市宣言及びこれらの市会での決議等の趣旨を踏まえ、大阪港が核兵器持ち込みを拒否する世界に開かれた平和な貿易港として運営されるよう強く要望するものである。
 以上、決議する。