議会運営を民主的に 議会新議長に申入れ
(しんぶん赤旗 2000年10月31日)
日本共産党大阪市会議員団は30日、新しく大阪市会議長に選ばれた玉木信夫氏に対し、議会の民主的運営に関する申し入れをおこないました。申し入れには、関根信次、矢達幸、瀬戸一正の各議員が参加しました。
申入れは、天野一前議長が「入札妨害、受託収賄」により逮捕・起訴・再逮捕され、議長と議員を辞職するという市議会史上最大の不祥事となっているなか、市民の信頼回復に全力をそそぐことが求められていると指摘。
申し入れでは、1、今回の事件をはじめ、不正腐敗事件について、議会が自浄努力を 発揮して真相解明に全力を尽くすこと。@事件の真相解明の審議を徹底して行うこと。A審議に必要な資料提出を共同して理事者に求めて行くこと。
2、「市政運営刷新委員会」は市民の期待にこたえ、真相解明と打開の方向が示され るような運営にするよう議長として努力すること。@委員会の課題については入札制度改善に限定せず、天野前議長事件に端を発して市民から批判されている市政刷新に必要な課題を幅広く取り上げること。A委員会は市民とマスコミに公開されたものにすることを求めています。
2000年10月30日
大阪市会議長 玉木信夫 殿
議会の民主的運営に関する申し入れ
日本共産党大阪市会議員団
日本共産党大阪市会議員団は、5月議会に市会各派にたいし議会運営の民主的改善について申し入れを行ってきました。しかし天野一前議長が「入札妨害、受託収賄」による逮捕・起訴・再逮捕となり、議長と議員を辞職するという市会史上最大の不祥事となりました。こうして年度途中の議長選挙となり、貴殿が議長に就任されることになりました。かつての「公金詐取事件」、昨年の「中村元議員の入札妨害事件」に続く事件のために、大阪市政と市会への市民の信頼は地に落ちてしまったと言わなければなりません。
こうした状況下で、新議長になられた貴殿の責務は重大であり、市会各派とともに信頼回復に全力を傾注されることが求められています。
わが党は以上の立場から「5月の申し入れ」と併せて、信頼回復に向けての焦眉の課題を申し入れるものです。
1、今回の事件をはじめ、今後出てくる不正腐敗事件について、議会が自浄努力を 発揮して真相解明に全力を尽くすこと。そのために
@ 事件の真相解明の審議を徹底して行うこと。
@ 審議に必要な資料提出を共同して理事者に求めて行くこと。
2、「市政運営刷新委員会」は市民の期待にこたえ、真相解明と打開の方向が示され るような運営にするよう議長として努力すること。
@ 委員会の課題については入札制度改善に限定せず、天野前議長事件に端を発 して市民から批判されている市政刷新に必要な課題を幅広く取り上げること。
A 委員会は市民とマスコミに公開されたものにすること。
なお、「5月申し入れ」のなかで求めている「議会情報の公開」「議員控室でのテレビモニター設置」や「インターネットによる議会議事録の公表」などは大阪府会で既に実施されており、すぐに実現すること。
以上