大阪市会オリンピック特別委員会
立候補辞退こそ最善
議長逮捕で“失格”ひろがる不支持 姫野議員がただす
(しんぶん赤旗 2000年11月4日)
大阪市会オリンピック招致特別委員会が1日開かれ、磯村大阪市長は、シドニーオリンピックに行き、大阪招致のPRを行ったことや今後内外にむけ招致活動に全力をあげることなど表明しました。
これに対し日本共産党の姫野議員は「今の大阪市はオリンピック立候補都市にふさわしくない。議長がシドニーから帰国後工事汚職で逮捕され、発注の財政局、港湾局の責任者が逮捕されたり、取調べを受けておりオリンピック憲章がかかげる『よい手本となる教育的評価』や『倫理的諸原則の尊重』との落差は大きすぎる。客観的には失格ではないか」と市長にただしました。
これに対し磯村市長は「不祥事のことは残念であり、恥ずかしい。市民の不信感があることは承知しているので、信頼の回復へ努めながらオリンピック招致にも取組む」と答えました。
自民・公明の議員からも口々に大阪オリンピックに盛り上がりないとの意見がだされたことに対し、姫野議員は、その原因は深刻な不況とそのもとでのくらし、営業の困難があり、財政危機や政治腐敗への不信の広がりが追いうちをかけていると指摘しました。
また大阪オリンピック招致に対するMSN(マイクロソフトネットワーク)社のアンケ−ト調査結果(賛成8,487票、反対11,176票)を示しながら、市民の支持は急速に失われており、大阪市は自ら立候補都市を退くことが最善の選択であると表明しました。