野宿生活者一時避難所の建設は住民合意で

稲森豊、山中智子両議員が主張

(しんぶん赤旗 2000年11月9日)

 大阪市東住吉区の長居公園に野宿生活者一時避難所を今月中旬着工、12月入所の予定で建設をすすめることが明らかになりました。これは、7日の大阪市議会民生保健委員会と建設港湾委員会で大阪市当局が発表したものです。
 対象の野宿生活者は、市の調査では288人。うち入所を決めているのは35人、考慮中は196人、拒否は28人、退去者29人となっています。考慮中の人は、「二段ベッドはいや」「ペットと一緒に」などを要求。市は、ベッドは一段に、間仕切りもつくり、犬小屋もつくることにしています。
 日本共産党の稲森豊議員と山中智子議員が、説明会は混乱したのに着工する地元合意を得られたのか、入居者で「考慮中」が圧倒的に多いなどあげて質疑。
 市は「16回の説明会をやり、早期着工の議会決議もある」などと答弁しました。
 日本共産党は、「住民の合意と野宿生活者の納得なしに建設はすすめないように」と主張しました。