医療保険福祉審議会 老人保健福祉部会・介護給付費部会合同部会(第29回)について

介護保険の在宅サービスの利用状況について

平成12年10月

1.支給限度額に対するサービス利用量について

人数

平均利用単位数(a)

支給限度額(b)

限度額に対する利用割合(a/b)

要支援

1,378

3,334

6,150

54.2%

要介護1

1,764

6,213

16,580

37.5%

要介護2

1,487

8,297

19,480

42.6%

要介護3

1,307

11,681

26,750

43.7%

要介護4

1,232

13,418

30,600

43.9%

要介護5

1,155

15,963

35,830

44.6%

平均

8,323

43.2%

注1

106保険者(定点市町村)8,323人についての調査
(ケアプラン無作為抽出方式。原則として平成12年7月サービス分の調査)

注2

「平均利用単位数」は、訪問通所サービスと短期入所サービスの合計の平均

※ 支給限度額に対する利用割合について
(1) 支給限度額は、在宅介護の重視を基本理念として、現在のサービス水準をかなり上回る水準で設定されている。
(2) 実際の利用割合は、本人の希望やサービスの供給量によって決まってくるものであり、今後の制度の定着状況やサービス供給量の増加によって、将来的に増えていくと見込んでいる。
(3) 平成12年度予算上の見込みでは、サービスを全く利用しない人も含め支給限度額に対する利用割合を約33%としている。
これに対し、上記の43.2%は実際にサービスを利用している人の調査であるため、それらを勘案すると、当初の見込みを若干上回っているものと推定される。

2.介護保険実施によるサービス量の変化(平成12年3月と7月を比較)

サービス量が増加

ほぼ同じ

サービス量が減少

合 計

852(67.5%)

187(14.8%)

224(17.7%)

要支援

111(52.9%)

42(20.0%)

57(27.1%)

要介護1

145(67.8%)

30(14.0%)

39(18.2%)

要介護2

148(70.1%)

38(18.0%)

25(11.8%)

要介護3

143(68.8%)

24(11.5%)

41(19.7%)

要介護4

156(73.9%)

30(14.2%)

25(11.8%)

要介護5

149(71.3%)

23(11.0%)

37(17.7%)

注 108保険者(定点市町村)1,263人についての調査 (単位:人)

(参考)介護サービス量が減った理由
(「減った」と回答した224人についての調査:複数回答あり:単位(人))

理 由

人数

割合

全体割合

(1) これまで受けていたサービスが現在の利用限度額を超えていたため

25

11.0%

2.0%

(2) 短期入所を緊急時のための取っておくため

11

4.9%

0.9%

(3) サービス事業者が予約でいっぱいだったため

0.9%

0.2%

(4) 家族との同居等により、これまでほどはサービスが必要でないため

10

4.5%

0.8%

(5) 利用者負担を支払うのが困難だったため

32

14.3%

2.5%

(6) 利用者負担は支払えるが、従来受けていたサービスが必ずしもすべて真に必要なサービスではないと考えたため

35

15.6%

2.8%

(7) その他(本人の状態の回復、入院のためなど)

40

17.9%

3.2%

(8) 回答なし

81

36.2%

6.4%

注 「割合」はサービスが減った人に対する割合、「全体割合」は調査対象全体に対する割合