現代的で大阪の文学の歴史わかる文学センターの建設を一日も早く
文教経済委員会で辻ひで子議員が質疑
29日開かれた文教経済委員会で、辻ひで子議員は、福中都生子関西詩人協会事務局長らから提出された大阪文学センター(仮称)の早期建設を求める陳情書の採択を求めて質疑しました。
大阪文学センターは、1991年ごろから取り組みがはじまり、95年には基本計画が作成されながら、財政難を理由にいまだに着工されていません。辻議員は、1,300万円ついていた予算が現在では300万円に減らされています。陳情者は「文学を愛し、創造し、あとに続く者たちへ、人間と社会と時代をつなぐ根本的な意味を伝えてくれる先達を知り、今日の時代を考える人たちの研修の場となるような文学センター」が、この大阪に一日も早く建設されるよう望んでいると主張。磯村市長に、文学センターの必要性と展望を示す」よう求めています。また当面、文学センター開設準備室を設置、文学資料の収集とあわせ、合評会、研究会などの会場に貸与、利用できるよう要望しています。
磯村市長は、この10年間大阪は、東洋陶磁美術館、海遊館、海の時空館、新中央図書館などをつくり、来年には新しい博物館もできる。ハードからソフトに時代になっている。こういうものをとアイデアを提案してもらえば、一歩でも二歩でも前進する、などと答弁しました。
陳情は、自民・民主・公明など与党が持ち帰り検討を主張、継続審議の扱いになりました。
テレビで傍聴していた福中さんは、「市長の答弁にはがっかりです。文学センターは、現代的なものに、大阪の文学のわかるものにしてほしいと『朝日新聞』にも書いてきました。わかっていないのでしょうか。草の根の生命輝く文学センターの建設に一日も早くとりくむようにしてほしい」と語っています。
議会 | 日時 | 付託委員会 | 請願・陳情名 | 質問者 | 各会派の態度 | |||||
共産 | 自民 | 公明 | 民民 | 無所属 | ||||||
2000年11.12月市会 | ||||||||||
11.29 | 文経 | 大阪文学センター(仮称)早期建設を求める陳情書 | 辻 | ○ | △ | △ | △ | △ |
○…採 択 △…継 続 ×…不採択 ▲…一時不再議 ■…審査不要
共産…日本共産党 自民…自由民主党 公明…公明党 民民…民主・民友大阪市会議員団 無所属
財総…財政総務委員会 文経…文教経済委員会 民保…民生保健委員
計消…計画消防委員会 建港…建設港湾委員会 交水…交通水道委員会